瀋陽日記ー休載

長い間、休憩状態になっていました。 今、ある事情があって、精神的、肉体的にオーバーワークの状態が続いています。 考えた末、暫らく、このブログをお休みにさせていただきます。 12月ごろになって復活できれば、復活したいと考えています。このブログを見…

瀋陽日記ー党史2

「文革」は今でも中国では敏感な問題である。 1966年から76年の毛沢東の死去まで、実に10年の長きにわたって、文革の惨劇は続いた。外国人の僕が、「惨劇」と書くのはそれほど生々しくはない文飾に近い響きがある。しかし、この国では国家主席を筆頭に、革命…

瀋陽日記ー党史

日本から戻って1週間になるのだが、今日まで慌ただしく過ごした。とはいえ、その間に幾つかの本を読んだ。 その中の一つが「中国民主改革派の主張ー中国共産党私史」(岩波現代文庫)だ。李鋭という老革命(老革命家)が共産党独裁の政治体制に苦言を呈する…

東京―日記

息子たちが横浜と日野に住んでいる。帰国してから、二人の息子宅を訪問するのを楽しみにしていた。 8月22日の朝8時過ぎに愛用のプリウスで家を出た。この数日、夏には珍しい停滞前線の影響で各地で豪雨の被害が続出していた。特に広島市の北方では新興住宅地…

瀋陽日記ー帰国

長い間、ブログに掛かっていなかった。弁解すれば切りがないのだが、それは一先ずおいて、明日やっと日本に一時帰国する。骨休めもあるが、今回は帰ってすることがたくさんある。その主な一つは残留孤児、満州開拓団関係の資料の収集だ。このことを作品にし…

瀋陽日記ー剣道3

この瀋陽剣道友会と日本の剣道界との交流の話は今着実に進行している。剣道5段の友人がいて、大阪の剣道場とこの会とを結び付けようと力を貸してくれている。今年中には、8段の師範を中心にして、7段6段の猛者が信用を訪問してくれることになりそうである…

瀋陽日記ー剣道2

瀋陽剣道友会の人びとはとても爽やかな人たちであった。約2時間半の練習を見ながら、僕は時間をあまり長く感じなかった。道着に胴と垂れをつけて準備運動。素振り50回、対面素振り20回。技術指導:①面⇒払い胴、面打ち⇒払い面、②突き⇒払い胴、③面打ち⇒竹刀で…

剣道ー瀋陽日記

もともと僕は柔道少年だったから、剣道には縁がない。とはいえ、中学生の頃は隣り合わせで練習している剣道部の連中とも仲良くしていた。夏場になると、暑い柔道着を着てする稽古は苦痛だった。体育館の中で眩暈がしそうなほど暑い上に、分厚い柔道着が汗だ…

引越しー瀋陽日記

前回のブログを書いてから、2週間以上になる。またまた、読者の一人から、元気でいるのだろうかと懸念の電話があったと妻が伝えた。今日試験問題を仕上げて、やっと書いてみようという気になった。 6月23日に例会の報告を書いてから、実は、創作まがいのもの…

瀋陽日記ー手紙3

裏面に番号をつけ、シャッフルした作品をグループで読み合わせ、順位をつける。5人×3グループ。 各グループから良いものを2篇づつ選び出す。グループで選んだものを全体に向けて発表(朗読)する。朗読者は選んだグループの2人で。 グループ1:作品4、…

瀋陽日記ー三行手紙2

前回の三行ラブレターを成人を相手にやってみた。場所は、私たちの会の研修会で、時間を埋めるための泥縄の「ワークショップ」としてやってみた。目的は作文授業の活性化ということにして、種明かしの実践報告は最後にした。 学校の場合と同じ手順にした。ま…

瀋陽日記ー三行手紙

北京に行って、いろいろな人に会ったことで、たくさんの示唆と刺激を得た。中でも、作文教育についての多種多様なアプローチの仕方を教えて貰った。その中の「三行ラブレター」というのに早速挑戦してみた。 対象は、二年生の日本語クラスだ。まず最初に、「…

瀋陽日記ー出張

出張と言っていいのだろうか。明日早くに北京に行くことになっている。 日本語教育に携わる人々の全国会議のようなものだ。土曜日は今や全国手間稀になってきた授業があるので、教務課に頼んで時間割を変更して貰った。つまり、明日の二コマは来週に組み込ま…

瀋陽日記ー劉暁慶

劉暁慶は「不老婆」(老いない叔母さん)とも「億万富姐」(長者姐さん)とも称せられ、国民のほとんどがよく知っている女優である。日本で言えばさしづめ「八千草薫」か「吉永小百合」といった女優を思い描いたら良いのだろうか。彼女はまた、知青(下放知…

瀋陽日記ー下放3

下放3《続き》 ほとんどすべての下放青年の下郷後の仕事は農業生産労働にに従事することであった。農場に配置された知青は、通常は毎月30元前後の固定給を貰っていた。所在の生産隊は約百名の知青を集められ、 大部分は機械を使い、生産率も比較的高く、…

瀋陽日記ー下放2

明日が入試ということで、今日は3:30で生徒が全員下校してしまった。明日と明後日の二日間にわたって、小学生2100人がこの学校で受験する。定員は200人だから、約10.5倍の競争率だ。例年この倍率だから、入学した生徒の基礎学力は相当に高い。この画稿の他に…

下放ー瀋陽日記

昨日の記事で30日に出発する予定だった旅行のことを書いたが、それはいわゆる「上山下郷」と呼ばれた下放運動の派遣先の一つを訪れてみようという計画だった。計画そのものに少し無理があったのかも知れないと今頃少し反省している。というのは、一昨日、学…

瀋陽日記ー作文

前回の更新から何と二週間以上も過ぎている。何度かブログを書こうとしたのだが、その都度時間がないのと精神的な負担から、つい筆が遠ざかってしまった。今日、たまたま僕のブログのフォロアーの一人である瀋陽在住のKさんと電話で話していて、5月20日で止…

瀋陽日記ー長白山5

古い記事を書いているうちに、5月も中旬を過ぎてしまった。この間に弁論大会、学校の日本文化祭などの行事が立て続けにあって、今月25日の2014年度瀋陽日本語文化祭で一応今期のおもな行事が終わる。それらのことについても色々な出来事があるのだが…

瀋陽日記ー長白山4

たどり着いたところに、大きな山小屋風の「長白山旅游センター」があった。 先客が歩いて行く後を付いていくと、何のことはない。そこはトイレだった。トイレを出たところに大きなホールがあって待合室になっている。先に来た客たちも所在なげに、山頂に向か…

瀋陽日記ー長白山3

翌朝、6時過ぎに目を覚ました僕はこの民宿を後にした。駅前のぬかるんだ広場には10数台のマイクロバスやバスが停車していて客引きに忙しい。長白山へというとマイクロバスに乗せてくれた。客がほぼ満員になるのを待ってバスはすぐ出発したのだが、すぐに…

瀋陽日記ー長白山2

白山市に入ると沢山の客が下車しはじめた。席も空席が目立ち始めたので、荷物を下ろして、下段席で話しを続けると、乗ってきたばかりの若い女性が向かいの席に座った。青年とその女性が話し始めた。暫く話を聞いていたのだが、女性が僕のことを何人かと聞い…

瀋陽日記ー長白山

結局、5月2日の朝9時15分発の寝台急行で長白山に向かうことになった。今度は失敗しないようにリュックサックを片時も離さないようにしたのは言うまでも無い。2等寝台(硬臥)の最上段が僕の席だった。この席は上の物音が気にならないのだが、難点は狭い上に…

瀋陽日記ー偸行李2

翌朝、7時に昨日届け出た警官の詰め所に出向くと、そこには見知らない警官がいた。名前を名乗って、リュックを取りに来たと言うと、公安の瀋陽駅分署へ行けという。3度ほど繰り返して貰って、やっと飲み込めたので、待合室(と言うよりもドーム)を出て、指…

瀋陽日記ー偷行李

置き引き=偷行李 実は、今日5月1日の19時50分頃の寝台車で長白山への旅に出る予定だった。ところが、今こうしてブログを書いているのは、察しのいい方ははもう分かったと思うが、置き引きの被害に遭った。切符に書いてあった出発時刻に間に合うように、…

瀋陽日記ー住宅5

前回の後、学校の「外国語の歌フェスティバル」や試験作成、弁論大会の指導、その準備などのために、落ち着いて、このブログを書いている暇がなかった。今、やっとブログを開くと、何と10日以上の無記入の日がある。 今日の幹事会で日本人会で出会ったKさん…

瀋陽日記ー住宅3

住宅のことで少し書き残していたことがある。それは、僕の住んでいる学校の近くの住宅についてである。 学校の周辺は、僕がはじめてきた3年前は周り一帯がほとんど工場であった。僅かに、バス停の近くに亜泰花園という集合住宅街ができあがっていて、そこか…

瀋陽日記ー住宅2

今日から表題に瀋陽日記に変えようと思う。 その時のテーマはーの後に書く形式にする。 さて住宅の続きだ。 前回書いた物件の詳細が分かった。 建築面積:約52.54㎡ 1㎡単価=4532元 1室1庁(リビング)1衛(バストイレ) と表示されているが、図面の面積は40.15…

住宅ー瀋陽日記

中国の住宅事情に興味があったので、友人に付き合って住宅を見て回ったことがある。それも買い物に出た弾みに、住宅展示場を回る車に誘われて、興味半分で行ってみようということになった。友人は勿論中国語が堪能である。行ったのは、瀋陽航空航天大学と遼…

招待ー瀋陽日記 

昨日は学生の招待を書いたが、今日は思わぬ所から招待されたことを書く。 所は領事館である。と言っても何か危ないことがあって呼びつけられたわけではない。たまたま、この地の教師の会の世話役をしていることから、新しい総領事が現状について説明せよとの…