連覇ー瀋陽日記

 昨年に続き、今年も「海外高校生による日本語スピーチコンテスト・国際大会」で最優秀賞に輝いた。2年目となると、私たちにとっても、とてもプレッシャーだったのだが、選ばれた学生はそれを撥ね退けて、連続1位を勝ち取ったのだ。

 

 ここの学生たちの、あるいはこの年頃の学生たちのすごい努力と学習能力を改めて見せられた気がする。
 
 スピーチの内容は、中国が貧しかったころに、工場で縫い子をしていた祖母が日本から手に入れた鋏にちなんで、研ぎ続けるとますますよく切れるようになる鋏のように、日中関係も様々な紆余曲折はあっても、研ぎ続ければますます強固に、深いものになっていくと言うものであった。彼女が、祖母が大切にしている「裁ちばさみ」を目にしたところから、話し始める、実体験に基づく良い内容だった。原稿もほとんど彼女が考えた。私たちは、部分的な添削ともっぱら発音指導に力を入れたものだ。
 明日から日本便りになりますが、しばらく休むことになると思います。再開をお楽しみに。