2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

改憲論2ー瀋陽日記

「改憲論」に話を戻そう。 この数日、森村誠一氏の『新版・悪魔の飽食』と『新版・続悪魔の飽食』の二作を読んでいて、次のような一節にであった。 ≪・・・「国を守るために国民が団結しよう」という合言葉の下に、国民の意思が統一され、自由な言論が弾圧され…

改憲論ー瀋陽日記

安部晋三首相が改憲論者であることは広く知られている。また彼が祖父岸信介を深く尊敬し、祖父が実現し得なかった「自主憲法制定」などを自ら継承すべき課題だと位置づけていることもよく知られる。そういう文脈から見てみると、「村山談話・河野談話の見直…

医療ー瀋陽日記

以前に歯医者のことを書いたが、その時にも中国の医療現場の実態の幾分かを紹介した。しかし、それはまだまだ、表面的なことだったのだと実感した。 最近の「日本経済新聞」のコラム欄の書き手北村豊氏の記事を読んで、かつて教え子の一人が「“農村では医者…

友好県省ー瀋陽日記

遼寧省との姉妹県は幾つもあるようだ。総じて、東北三省と友好関係を結ぶ日本の県が多いのは、戦前の歴史と関係しているようだ。しかも、姉妹都市となると数え切れないほどある。 *国際文化振興協会 友好(姉妹)都市提携一覧(日中)www.npo-icpa.or.jp/db…

お好みー瀋陽日記

日本料理となると、刺身とか寿司が定番なのだが、僕には寿司を作る技術がない。幸い学生へのアンケートでも、寿司や親子丼よりもお好み焼きが人気があった。 水曜日の昼の昼寝の時間に文系クラス、木曜日の夕食後と夜の自習時間を使って理系クラスがそれぞれ…

車掌3ー太原紀行

武郷行きの寝台車の車掌は、40代と思しき仕事のできる感じの女性だった。制服をきちんと着こなして、車両の中を良く点検し、乗客の様子、動向も把握している。その彼女が、前の席の祖母と孫に話しかけていた。内容は分からないのだが、行き先のことなどを話…

五徳ー瀋陽日記

今日は特別に寒い。昨夜の雨から気温は急激に下がり、今日の気温は1℃〜9℃だという。明日の気温は-1℃〜10℃だそうだ。今(10:30)の外気温は2℃になっている。確かに瀋陽には秋がない。夏からいきなり冬になる。自転車で買い物に出かけたのだが、セーターの上…

弁論ー瀋陽日記

昨日午後から、徳島県日中青少年育成交流協会が主催する第10回懸賞論文発表大会があった。東北大学と、私たちの教師の会が後援した。この懸賞論文大会の優秀者3名が徳島県に招待され、徳島県下の日中友好協会の会員宅でホームステイし、県庁訪問や徳島大学、…

赤飯ー瀋陽日記

この間、2回赤飯を炊いた。赤飯と言っても、糯米が入っていない。粳米に小豆を混ぜただけである。だいたい、中国では白米だけでないご飯が時々出される。粟の入ったもの、豆の入った物、五穀がすべて入った物など色々だが、小豆だけのものには余りお目にかか…

密室ー瀋陽日記

密室脱出体験ゲームというものを経験した。4室からできている密室にそれぞれ鍵がかかっていて、第4室目には第1室から出る鍵のヒントがあるというのだ。第1の部屋にはヒントになる紙が一枚置いてあるきりである。その部屋に入って、目まいがするようなゼブラ…

車掌2ー太原日記

武郷行きの寝台車の女車掌は40歳前後のベテランに見えた。僕の席は3段の一番下だったので、早朝6:45に太原に着いたことでもあり、暫く眠ろうと思っていた。 列車は7:17の時間どおりに出発した。向かい側の席には孫娘を連れた祖母が座っていた。母親は少し…

車掌ー太原紀行

車掌のことは中国語でも乗務員という。列車の場合は列車員とも言うと辞書にはある。 長距離列車に乗る場合、必ずこの乗務員にお世話になる。特に今回の場合は、瀋陽から太原、太原から武郷へと列車を乗り継いだのだが、両方共寝台車にした。武郷行きは寝台車…

参謀ーハイラル紀行

ノモンハン戦役での重要人物に辻正信がいる。辻正信については個人的な記憶がある。 辻は現職の参議院議員のままで、1961年4月にラオスで消息を絶っている。そのことが新聞記事になった頃だったので、僕が14才になった頃だっただろう。父が新聞を読みながら…

歯医者ー瀋陽日記

歯の治療がやっと終わった。欠けた門歯の右2番をセラニック歯で成形した。これで、5回の通院で全部の治療が終わったことになる。 手帳を元に振り返ってみると、9月12日、初診、残存部の掃除と整形、X線撮影、9月16日、歯根部の治療と整形、9月24日、台を付…