2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

清明節2ー瀋陽日記

去年の今頃はどうしていたのかと確かめてみたら、授業が始まる前でまだ元気いっぱいという感じだった。 清明節には革命戦士の墓に詣でると先日書いたが、この学校の1年生が清明節の前に革命戦士の墓を清掃する伝統になっているらしい。確か「朝鮮戦争」の時…

清明節ー瀋陽日記

間もなく4月4日清明節だ。24節気の一つのこの日、中国では記念碑や墓前に花輪を献じ、革命烈士や故人をしのぶと辞書には記されている。この清明節を軸に連休にするのが常であるが、今年は2日、3日、4日の3連休になった。他の連休の場合もそうなのだが、前…

李歐ー瀋陽日記

李歐ー高村薫の小説 教師会の本棚にあった「李歐」を昔読んだ気がしながらも借りた。実は、家にはあったのだが、私は読んではいなかった。読み始めたら止まらない。よくある話、歯を磨きながらも読んでいた。 扉に「惚れたって言えよーー。美貌の殺し屋は言…

訂正ー瀋陽日記

下栽→下載 22日ブログに書いた文字が間違っていた。掲載の「載」と書くべきところを、裁判所の「栽」と書いてしまった。shunnanさんの指摘で気が付いた。というのも、(弁解になるが)中国語の「载」が老眼でよく見えなくて、えいっ!と書いたら「栽」になっ…

下栽ー瀋陽日記

下栽とは下級裁判所の意味ではない。ダウン・ロードの意味なのだ。昨日、ダウン・ロードの仕方が分かって、喜んでいろいろやったからなのか、今日は、日本のサイトの画面からもはや映らなくなった。これはいったいどういうことなのか。さっそく、我校のエキ…

優酷ー瀋陽日記

民放の「ガイアの夜明け」が面白く、教材としても使えそうなので、家から録画したDVDを送って貰っていたのだが、今日初めて中国の(youku)のサイトからダウンロードできますよと言われて、急いで見てみた。日本語で題名を打ち込んだら、すぐにたくさんの…

兄弟ー瀋陽日記

余華著『兄弟』を読み終わった。エンタメのために後編はことさら喜劇性を強調していた。「全国美処女コンテスト」と来ては、まさに興味津々。息もつかせずに読ませるのだが、前篇の文革編が沈痛な色調であったのに比べると、何とも、シッチャカメッチャカの…

白色ー瀋陽日記

白色情人節 少し旧聞に属するが、3月14日のこと。私の中国語の学生先生のシエンさんが、「今日は何の日ですか。伝統的な記念日ではありません。若者の間で最近祝われるようになりました。」と、謎かけ問答をしてくれた。返答に詰まっていると、「白い・・…

戦争3−瀋陽日記

真夏の寝苦しい夜を冷ますように、男の話は続いた。 「初年兵いうもんは、惨めなもんや。古兵の使い走りやら、食糧の現地調達なんかをさせられる。そりゃ中国の農民が赤化するのも無理ないて。食糧が無くなったら、索敵行動とか言うて、農家に押し入って、そ…

戦争2−瀋陽日記

男の語りは続く。「昼間の銃撃戦は恐ろしうないが、夜は怖い。どこから飛んでくるかわからん。それに地面を這うように撃つんや。わしら初年兵は真っ先に塹壕を飛び出さないかん。一緒に来たもんが、さっきまで話をしていたもんが声がせんなと思うたら、鉄兜…

戦争ー瀋陽日記

戦後生まれの私が生の体験としての戦争を聞いたのは大学1年の夏だった。 その年、十二指腸潰瘍の手術で金沢市内の専門病院に入院した。名医の評判が高かったので、病院は混んでいた。混んでいる上に緊急の入院があったりすると、病室の移動などが頻繁にあっ…

南京ー瀋陽日記

河村発言について、心ある人と話していると、中国人に与えた印象ははなはだ悪く今も続いているようだ。というのは、4,5日前まで、「yoku」などの画像紹介サイトにはこの件に関する報道を紹介した映像へのアクセスがかなりあったように見られた。 念のため…

氷ー瀋陽日記

松花江の凍った河を歩いてみたいと思っていたが、それが今回、実現した。 昔は「キタイスカヤ」(中国街)と呼んでいた通りは今「中央大街」と呼ばれている。 この通りの左右にはかつてロシアがこの地を拓いたころからの歴史的建造物が幾つか残されていた。…

731

731-瀋陽日記

731(続) この記念館の販売所でCDと研究書を1冊買ったが、その入れ物のビニール袋に次のように書いてある。 侵華日軍第七三一部隊遺址 731部隊は往時の日本の最高統治者の勅命によって組織された一つの特殊部隊であり、該部隊は1935年哈爾賓市平…

731−瀋陽日記

哈爾浜に行く前から「侵華日軍第731部隊遺跡」には行かなければならないと思っていた。ホテルのフロントに聞くと駅前広場の南方のビルの裏手にバスの発着所があり、その乗り場から338番か343番のバスに乗ったら行けると聞いて、バス乗り場を目指した。地…

哈爾賓ー瀋陽日記

確かに暖かい日で、雪像や氷の至る所が融け始めていた。階段になった部分は滑り止めに赤いフェルトを敷いていたが、それが太陽の熱を吸収して、融解を早めている。構造物のすべてが、厚さ30cm〜50cmの氷でできている。聞くところによると、すぐ近くの松花江…