留試ー瀋陽日記
留試=留学試験のことである。
昨日(12月19日)平成24年度第2回日本留学試験の概要が発表された。その概要を見ていて、漠然と捉えていたことを、数字で歴然と示された。つまり、留学生の激減である。
急いで過去に遡って調べてみた。
(いずれも各年度の第2回〈11月実施〉留学試験の受験者数)
平成19年('07)国内受験16814 国外受験2781 総受験19595 中国・韓国
86.3%
平成20年('08) 〃 18276 〃 3234 〃 21510 〃 87.6%
平成21年('09) 〃 19827 〃 3108 〃 22935 〃 89.2%
平成22年('10) 〃 19978 〃 3419 〃 23397 〃 87.3%
平成23年('11) 〃 15863 〃 2730 〃 18592 〃 85.8%平成24年('12) 〃 13303 〃 2460 〃 15763 〃 81.8%
'10年の23397人をピークに'12までの2年間で7634人も受験者が減少している。'11年は言うまでも無く東日本大震災の影響でであり、4800人余が減り、'12年2829人減は今回の島の領有の問題の影響であろう。
総数の変化に加えて、中国系(台湾香港を含む)留学生と韓国留学生が全体に占める割合を計算したところ最後に記したようになった。
麻生政権の時決定したG30計画で増え続けていた留学生数が、平成22年でピークを迎え、23年の震災で激減し、今回の「島」の問題で減り続けたばかりでなく、全体の占有率も極端に減少している。この傾向は今後数年は変わらないだろうと予測させる。
ただ、台湾からの受験生の数は少し早くから減少傾向にあり、次のようになっている。
H19:751 H20:806 H21:558 H22:435 H23:384 H24:406
恐らく、台湾の高校生にとって日本が留学先として魅力を失いつつあると言うことに加えて、保護者が欧米留学に耐えられるほど経済的に豊になってきたと言うことではないだろうか。