中谷風の瀋陽日記

 友達
 意外なことに、中国人と友達になった。
 北陵と並ぶ東陵に出かけるバスの中で、地図を広げていたら、隣の席の人が「どこへ行くのか」と聞いてきた。(何度か中国語と英語でやり取りして)東稜へ行くと言ったら、大東門で降りたら、バスがあると言ってくれたが、地図を見ても、その路線が書いていない。不思議だなと思って、思案していると、その人が、「一緒について行こう」と筆談してくれた。11時までに帰ればよいのだからというので、「じゃ、お願いします」と頼んだ。
 彼はカメラを持っていて、その銘柄は「panasonicの一眼レフ」カメラだった。恐らく、東京にいるという息子が親父のために送ってくれたものだが、日本語のメニューが読めないらしい。お互いに写真を自分のカメラで撮って、後で交換しようということになった。
 東稜を見て回って、中街まで帰り着いたところで、昼飯を食べようということになり、近くのビルの四川料理店で昼食をごちそうになった。話しているうちに、白塔の近くの住宅に住んでいるという。そこで太極拳をやっていると聞いて、ぜひ参加させてほしいと頼み、月曜の朝から行くことにした。
 昨日(月曜)は見学、今日初めて、他の皆さんの仕草をまねて、少し練習させてもらった。10種類ぐらいの太極拳が演じられていたが、覚えるのには時間がかかりそうだ。