中谷風の瀋陽日記

 書法2
 旅行から帰ってきた我が愛人から、「柳体と欧体って何が違うの」と言われて、初学者の私ははたと困った。そこで練習帳を見比べてみて、分かり易い例が見つかった。例えば「月」や「園」の第二画が第一画と接するのが欧体、接しないのが柳体だと分かった。また全体として丸みを帯びているのが欧体、尖った感じを受けるのが柳体だと思える。
 この説明で正しいのか否か。月曜日にリュウ先生に聞いてみよう。
 ところで、四大書家の名前を初めてフルの形で教えてもらった。随末・唐初の欧陽詢(おうようじゅん)、唐中期の顔真卿(がんしんけい)、褚遂良(ちょすいりょう)、唐末の柳公権(りゅうこうけん)なのだそうだ。さらに、唐初四大家を覚えることになった。曰く、欧陽詢、虞世南、褚遂良、薛稷だそうだが、よく分からない。これから勉強するしかない。(字もこれで正しいか自信がないが。)
 欧体とは欧陽詢の書体の意味であり、柳体とは柳公権の書体の意味であろう。先生によれば、本流の始祖の書体を学ぶべしとのことであるようだった。(「ようだった」というのは中国語のスピードが速くて聞き取れない。)
 この機会に、友人が私との出会いを詩作した「七律」の写真をお見せします。