中谷風の瀋陽日記

 お土産
 中国から日本に帰る時のお土産は余り迷わなかった。友達には、柄の長い靴べらと扇子を用意した。この靴ベラは昨年まで社会の教師で来ていた方が友人への土産で喜ばれた(皆腰をかがめるのが苦痛な年代になったから)と言っていたことから、ぜひ購入しようと思っていた。扇子は土産物を見繕っていた時に気に入ったので買ったが、男もので、中国風の絵が描かれていたものだ。
 ご近所には、空港で買った、乾燥木くらげと蜂蜜。また、宝塚のグループには中国の乾菓子と飴などを用意した。
 今度は、中国に持って帰るお土産に頭を悩ませている。太極拳のグループには何を、お世話になっている中国語の先生には何を、世話になった学生には何をと頭を悩まし、色々決めかねている。中でも、女性には何が良いのか見当が付かないが、資生堂や鐘紡の化粧品に人気があると聞いているので、重要な選択肢だ。
 しかし、化粧品売り場をオジサンがウロウロするのも変な感じなので、ここはひとつ、我が愛人を頼りにするしかない。