エンタメー瀋陽日記
エンタメ系小説
家から送ってきた東野圭吾『天空の蜂』を読み終わった後、落合信彦『太陽の馬』(上下)『そして帝国は消えた』の2作を一挙に読んでしまった。
東野は中国ではかなり人気のある作家であり、『流星の絆』などは映画化されたためか、かなりの学生が筋を知っていた。日本語で読んだものもいた。一方の落合は、実に20年ぶりぐらいに中国を扱った作品を読んでから、あれこれと手にするようになった。扱っている時代も上の2作とも1990年前後であり、今や歴史的事実と化したことを、面白くヴィヴィットに書いている。
2人とも読者に飽きさせない筆の運びに特徴がある。
こんなものを読んでいるから、中国語も書道も上達しないのだと言われそうだが、やっぱり、読み出したら止まらないところが、エンタメ小説の粋なのだろう。