発表会ー瀋陽日記

 昨日、2年生の女の子が土曜の都合を聞いてきた。特に予定はないと言うと、それでは、明日の歌の発表会に来てくれと誘われた。日頃から、にこやかに挨拶をしてくれる子なので二つ返事でOKをだした。
 ところが、今日になって、突然、3年生のスピーチ原稿をチェックして、スピーチの指導をすることになってしまった。11時過ぎから始めた練習が終わったのは12時半。そこから急いで、昼ご飯を食べて、タクシーで会場のホテルに駆け付けた。
 会場は出演する子供の家族でいっぱいだったが、自分の子供の出番以外はあまり熱心には聞いていない。日本であまり見たことはないが、この点ではどこの国もあまり違わないかもかも知れない。10組程の出し物を見て彼女の出番だった。
 歌は少し古めの中国歌曲という感じの曲調だった。歌いだしは良かったが、始めの高音部で少し声が出なかった。それ以外は無難にこなしたと思った。見ていた中で、彼女が一番年長のように思えた。楽器の演奏などでは、成人女性や、男性は多くいたが、歌では全くいなかった。彼女は習い始めて2年目ということだったから、一般には彼女の年齢になるとあまりこんな場には出てこなくなるのかもしれない。講評では高音で声がかすれたことを指摘されたと後で言っていた。私としては、久しぶりに、歌のコンテストに立ち会った気になった。
 上位の何人かは省の大会に出場するらしい。結果は後日ということだった。
 両親に呼び止められて、食事を一緒にした。色々な話が聞けたが、それはまたの日に。久しぶりに寂しくないクリスマス・イブだった。