甘味2−瀋陽日記

前回の写真の1枚目はマンゴーの切り身をホワィトクリームでくるみ、それをさらにクレープのようなもので包んだもの。一人分が約20元(280円)ほどである。また、2枚目は、始めに付きき出しのような形で出された小豆(紅豆)のなかに栗やクルミなどが少し(フルーツも少し)入ったものである。
 どれも、それほど甘くはなく、控えめな上品な甘さで抑えたところが、とても口当たりが良かった。
 しかしこの2種類とバナナの包みでほぼお腹がいっぱいになっていた所に、ドリアンを芯にした包みを食べたら、強烈な臭いで食傷気味になった。スィーツ行脚も楽じゃない。
 次のターゲットは「雪見大福」との宣言があり、地下鉄で大原街に向かった。
 地下鉄・工業展覧館駅で上りを待っていた時、45歳前後の小父さんがにこにこしながら近づいてきた。「日本の方ですか」といきなり聞いてきた。そばにいた学生もびっくりしている。学生に向かって「貴女方はは中学生ですか」とも聞いている。本渓の手前の石橋子という町から出てきた。その町で日本語教師をしているという。「日本へ行ったことはありますか」というと、無いといい、日本語は自分で勉強したといった。瀋陽の町中でそんな人に会うのは初めてで、私も学生もびっくりしてしまった。

写真:食べかけの雪見大福(伊勢丹にて)