外教2ー瀋陽日記

 ドイツから来た外教の女性が左腕を骨折した。
 事務所のパソコンの前で椅子に座ろうとしたら、急に椅子が逃げて行ってしまって、床に腰を落としたときに床面についた手首を骨折したという。
 ちょうどその日が、クリスマスの日であったというのも、全く運が悪い。
 彼女は、急ぎ病院に搬送され、ギブスで固定して帰ってきたが、私と会ったときっも半泣きの状態であった。
 この日は、クリスマスなので3年の学生達が、クリスマスパーティとプレゼントの交換会を企画した。私からのプレゼントはミックスサンドイッチにしたが、2クラス合同の65人分のサンドイッチを作るのに朝から忙しかった。だから、彼女の事故には全く気が付かなかったのだ。
 妻が10年ほど前に、椅子の上に乗って天棚のものを整理しようとしていて、引っ繰り返って同じように骨折したことを思い出した。あの時もとても痛がっていて、応急処置がまずて手術したのだった。
 ドイツ女性も痛くて眠れないと行っていたので、手持ちの「バッファリン」を提供した。先程、会うと「痛みが取れた」といっていたから、効果はあったようだ。勿論、アレルギーの有無を確かめたうえで渡したが、何はともあれ、少しは役に立った。でも、彼女は、半年で2回目の病院である。