居留ー瀋陽日記

 瀋陽桃仙国際空港には学校の関係者が迎えに来てくれていた。食堂の責任者のハンさんが、一人で待っていた。一人であるからには、今回は公安で妻の居留許可書をもらう必要が無いのかなと少し期待したが、途中でハンさんから公安に寄らなければならないと言われて、区の公安出張所に出向いた。到着して、係の部屋に入ると、学校の事務員のリーさんが係官のパソコンの前に座って、一生懸命に入力している。二人の男性の外国人英語教師がソファに座っていた。一人はイングランドのストークオントレントから来たといったがどこか分からない。聞いてみるとバーミンガムマンチェスターの丁度中間に当たるところだという。エネルギッシュで如才なく誰にでも話しかけることができるタイプの中年(?)男性である。もう一人はアイルランドからきたと言ったが、どこからかとは聞き損ねた。と言うのも、この人物はいくらかシャイな感じで、訊ねなければ自分から話さないタイプの人に見受けられた。私達は23日に瀋陽に来たが、彼らもこの日北京から到着したばかりだといっていた。私が数年この学校で働いていると聞いて、彼らはしきりと学校の様子などを聞きたがった。「とても優秀な生徒達だよ」というと安心していた。
 ハンさんの好意で、宿舎に戻ってから、晩ご飯を一緒に食べたが、驚いたことに、アイルランド生まれの男性はベジタリアンらしく、肉類は一切食べないそうで、全く口に合いそうなものは無いようだった。彼はきっと苦労するだろうな、食べ物にと思った。さすがにお腹が空いたのか、夕方からウォルマートというスーパーへ買い物に行くといていたが、遅くなるとバスが無いよと教えたが、それでも食料を仕入れたいのか、二人で出かけていった。何時頃帰ったのか知らないが、かなり遅くなったようだった。というのは、今朝の8時過ぎに朝食を誘いに行ったところ、昨日は遅くなったので寝ていた、朝はいらないとの返答だった。ともあれこの二人とこれから半年間は一緒に付き合うことになる。
 明日25日から28日まで桂林に行く。帰ってから写真などとともに報告したい。