延着ー桂林日記

 桂林に3日いたが、その詳細は後にして、最終日の飛行機でとんでもないことになってしまった。実は前々日の夜から、激しい下痢に見舞われて、2日目の予定を全てキャンセルして、ホテルのベットで横になっていた僕だった。
 さて、その朝、お粥を1椀啜っただけだったが、飛行機が予定通り13:10に瀋陽に到着できれば、宿舎でゆっくり休めるしと少しばかり安堵して、搭乗したのだった。南寧発瀋陽行きのcz6361便は予定よりも、15分程度早く離陸し、順調に飛行を続けていて、あと45分で瀋陽桃仙空港につくとアナウンスがあった。ところが、着陸予定時間を過ぎてもはるか雲の上でウロウロしている。1時間あまりじらされて、少し苛立っていたところ、妻が「あっ、海が、港が見える」と叫んだ。なんと、大連空港に着陸していた。瀋陽は大雪で空港が閉鎖されて、着陸できなかったそうなのだ。英語の説明ではそれらしい説明は無かった。中国語で説明していたのかも知れないが、私が聞き落としたのか、全くの不意打ちに等しかった。それからが、まあ大変。慣れない英語と中国語でやっと聞き出したのが、別便で瀋陽に送るからこの飛行機を降りて下さいと言うことなので、皆と一緒に飛行機を降りた。空港の出口で、南方航空の係員が説明し、いろいろ手配しているのだが、よく飲み込めない。
 チケットに書いてもらったところ、次の二つの方法があるとのことだった。
 1:ひとまずホテルで待機し、飛行機で瀋陽に行く。
 2:ここから1時間ほどで大連北駅に行き、そこから鉄道で瀋陽に行く。   その場合延着証明書と信用券を兼ねた書類を渡すので、それが乗車券   代になる。
 体調も良くないので、僕は、バス、列車と乗り継いで行く煩雑さに目まいがして、1,2も無くホテルを選んだ。(つづく)