風聞ー瀋陽日記

 すでに事情通のブロガーのサイトで報告されていることなのだが、今年の1月、若い美貌の哲学者常艶と中共中央編訳局局長衣俊卿とのスキャンダルがネット上を賑わしていた。常艶自身が自分のスキャンダルを12万字にも及ぶ長文の小説で暴いたからである。しかも、相手がお堅いはずのマルクス主義哲学者の高官であってみれば、人びとの興味をかき立てたことは疑いない。
 この事件の経緯と内容の紹介をしてみたい。これは全く僕の中国語の勉強のためにすることなので、あちこちに誤訳が現れるだろうが、このサイトを見て下さる方はご容赦願います。

 近日、ネット上で一編の長編小説が評判になっている。それは、中央編訳局の女性博士常艶がネットに実名で発表した12万字の長編小説『一朝忽覚京夢醒、半生浮沈雨打萍-衣俊卿小n実録』で、自分と衣俊卿との不倫を公表したものであった。小説が発表されるや否や、ネット仲間の間で大評判になった。文章は証拠を挙げて二人の交情の歴史を詳細に述べていて、すでに結婚していた常艶が編訳局に入って仕事をし、北京の戸籍を掴むために、衣に対して数回にわたって数万元の賄賂を贈り、甚だしきは身をも捧げ、両人は相次いで多くのホテルで17回も逢い引きし、挙げ句の果てに常艶が(衣俊卿から)口止め料百万元をせしめたことも含まれていた。
 以下は『一朝忽覚京夢醒、半生浮沈雨打萍-衣俊卿小n実録』の原文である。

 (註:『一朝忽覚京夢醒、半生浮沈雨打萍-衣俊卿小n実録』の意は《「ある朝京の夢から目覚めてみれば、我が半生の浮沈は雨に打たれる水草のようである」ー衣俊卿小nの実録》)