中谷風の瀋陽日記(5月)ー断橋

 断橋ー北朝鮮側、中國側、(やっと、画像を張り付けることができた。)
 記念館の後、鴨緑江の丹東側から観光船に乗って、対岸の新義州を眺めるように航行した。
 断橋そのものは、戦前に日本の鉄道局が作ったもののようだが、朝鮮戦争時、米軍B29の爆撃で橋の中央部が破壊されたものだ。戦争終結後、中国側のみが記念に残された。
 船が鴨緑江の真ん中に来ると左右に中国と北朝鮮が見渡せる。現在の国力、体制を象徴するような図柄だ。中國側は、高層マンションなどが林立している。一方、北朝鮮側は高くて3階建ての建物が点在し、川岸を散策したり仕事で行き来する人の姿も散見されるが、どこか手持無沙汰とでもいうべきか、皆、所在無げである。今日が土曜日であるからか(そもそも土曜日が休日かどうかも知らないが)。
 一方、中国側は我々のような外国人観光客は稀で、残りは満員の中国人観光客。川岸には土産物店などが並んで車の往来も激しく、にぎやかであることこの上ない。
 中国人も北朝鮮の内情については、何も知らされていないようだ。中朝友好というのはトップレベルのことなのか?しかし、資料館で見た限りでは、庶民の中には強い親近感を抱いている人も少なくない様だ。(これも、一定の年齢以上か?)