中谷風の瀋陽日記

 海苔巻き
 どうして「海苔巻き」なのか。先日、お好み焼きを提供した時、残りの学生(抽選に漏れた)が随分恨めしそうに見えたので、思わず「つぎ、海苔巻きを作るときは優先しよう」と言ってしまった。言ってしまったからには責任を取らなくてはならない?というわけで、海苔巻きを作る巻き簀を買ってきてはいた。が、合わせ酢の配分やら、具材の選択やらを研究しようとネットを検索するのだが、なかなか日本のネットにはアクセスできない。我的愛人にスカイプで確かめると、私でも作らないのにようやるね!?と感心なのか呆れ顔なのか。
 夏なので、魚などの生ものはだめで、かんぴょうも干しシイタケもない。そこで、胡瓜と卵焼き、タンパク質として(本当は焼きアナゴなどが欲しいのだが)長めのウインナーを買ってきた。これにお新香(沢庵)を入れたら(色合いは)完璧だと思うのだが、我が愛人の反対で、セロリを半分にして入れてみようかなと思う。
 今日はその製作第1回目だ。結果は後日、また書こうと思う。
 追記
 昼前から取り掛かって、3時ごろまでかかって、太巻き5貫と細巻1巻ができた。3合の米に4本の太巻きの予定だったが、米の量が多すぎたのだろうか。お酢はレシピ通り80ccにしたので、少し足りなかったかもしれない。また砂糖も塩もレシピ(砂糖大匙3、塩大匙2/3)より随分控えめにしたが、味見の段階では丁度いいかと思っていた。ミズさんの奥さんが味見をして少し足らないかもしれないと言っていた。
 巻きにかかると、具がはみ出たり、偏ったり、海苔が短くてご飯が見えたりと3本ぐらいは無残な様。4本目。5本目でやっとそれらしくなった所で終了した。ミズさんの奥さんとマエ先生に味見をしてもらったところ。及第点。酢が少ないのが却って中国人生徒には合うかもしれないと言われて、合わせ酢は本番もそうしようと決めた。ラップに包んでしばらく置いたら安定してきたので切りに入ったが、これがなかなか切れない。合わせ酢を残していなかったので、酢水を作って、一切りごとに包丁を洗って切り進めた。ラップをしたまま切ったのは切りにくかったが、型崩れは防げた。五皿に盛りつけて完成。一人では食べきれないので、「皆さんで召し上がってください」とメモを置いて、食堂に並べて置いた。
 結果は。全皿完食した。なかなか好評だった。(実の所、残ったらどうしようと思っていたのだ。)皆さんの気遣いなのか、ほんとうにおいしかったのか。まあ、アユさんが美味しいと言って一皿を確保して持って行ってくれたのだから、やはり美味しかったのだろうな。初めてにしては上出来ではないか。俄然やる気が出たぞ。ミズさんの奥さんの「日本に戻ってからも作れますね}の言葉に乗せられて、大阪でお好み焼きと巻きずしの店を開いたりして?流行らへん、流行らへんわ!