中谷風の瀋陽日記

 文旦漬2
 出来上がった文旦漬けを我々の職員室に持って行った。学生と話しをしていたアユさんと相手の学生に試食を薦めると、一口食べておいしいと言ってくれた。調子に乗って、みんなに食べてもいいですよって伝えてよというと、女子学生は「嬉しい。じゃ持って行って皆で食べて良いですか」と聞く「勿論」というと喜んで容器ごと持って帰った。
 今日授業に行くと、教卓に容器が置いてあって、小手紙がついていた。「ご馳走様でした。みんな食べました。美味しいは美味しいんだけど、その苦さは一時間ずっと口の中に残っていて、眠くならない良薬だった。」と書いてあった。
 あの独特の苦さは私などには口に合うのだが、若い彼女たち(彼も)には少しきつすぎたのかも。これすべて、水煮の吹きこぼしを三回しなかった私の不手際の所為かなと反省。でも、悪評ではないと一安心でもある。
 いったい、君は授業で何を教えているのだい、とご不審の皆さん、一応「日本語」を教えています。「日本料理」ではありません。