中谷風の瀋陽日記

 季節
 こちらは季節の移り変わりがとても速い。8月一杯は日本と変わらない暑さだったのだが、9月に入ると急に朝晩の冷え込みが感じられるようになった。特に、朝6時前後の太極拳に行くときは9月初旬でも空気は肌寒く感じたものだ。9月下旬になった今は最高気温は20℃〜25℃、最低気温は5℃〜13℃といった予報が出ている。
 ちなみに瀋陽の9月から3月の最高気温、平均最高気温、平均最低気温、最低気温を順に記していくと次のようになる。(9)25,23.7.11.6,11 (10)20,16.2,3.9、-3 (11)11,5.3、-5.3、-10 (12)-3,ー5、-14、-20
(1)-8、-5.9、-17.8、-28 (2)-5、-2.1、-14.2、-18 (3)3、5.7、-5.4、-12
このデータの最高・最低気温はインターネットのホームページ「世界の気温と降水量」から、平均最高・最低気温は「地球の歩き方」から採ったのだが、書き写してみて、かなりデータに開きがあるように感じる。理由はよく分らない。共通しているのは、10月に入るとまるで日本の12月のような気候になり、12月以降は日本では経験したことのない寒さになるようだ。特に-28℃となると想像を絶する温度なのだが、怖いような、興味津々のような、複雑な気持ちになる。
 空気はすっかり秋なのだが、街路樹の柳もアカシアも桃、桜もまだ青々としていて色づく気配がない。ということは、まだ5℃以下になったことがないということなのだろうか。日本では大雪山の初冠雪というニュースをネットで見た。大陸性高気圧の発生地のこの地では、晩秋と冬が踵を接してそこに来ている。