中谷風の瀋陽日記

 朗報
 今日になって、大学の教え子から、スカイプのメールが入っていることに気づいて、久しぶりに話をした。
 彼女が連絡を取りたがっていたのは、教員採用試験に合格した報告をぜひ口頭でしたかったからだと言っていた。彼女は大阪市の中学校の教員採用試験に大学四年で現役合格したのだ。報告に行った大学でも十数年ぶりの快挙で、どう対応したら良いのか戸惑っていたそうだ。この大学で私が担当した4年間の中で、このクラスは2年間付き合った最後のクラスであり、矢張り個性的な学生も多かった。その中のリーダーの一人が彼女だった。吹奏楽部の部長として後輩の面倒を見たり、様々な行事をプロモートしたりしてきた彼女の「人間力」が最後には効いていたのだろうなと想像する。スカイプの向こう側で嬉しそうに報告してくれた彼女に何度も「おめでとう」と言ったのだが、この場で改めて言ってみたい。「おめでとう。どや、私の教え方が良かったやろ!?」。本当は、彼女の努力の賜物なんだけど、少し面目を施せた気もする。この世界(教員という世界)を知っている方はご存知だと思うが、現役合格をとても難しい。特に高校などは、5年、10年と講師生活を経験してやっと合格する人の方が多いのだ。だからこそ、快挙だと言える。キミカ、ほんまにおめでとう。