中谷風の瀋陽日記

 TV局
 妻から連絡があるまですっかり忘れていた。先週の水曜日に、日本のテレビ局の取材があった。授業に行くと、いきなり副校長からテレビ取材があると伝えられ、いつものゲームを中止しておとなしくしていたのに、授業の終了まで取材がなかった。学生は、期待外れでどこか残念そうだったが、後で聞くと隣のクラスに2,30分いて、ずっとカメラを回していたそうだ。授業をしていたアユさんはとても疲れたと言っていた。それっきり忘れていたら、スカイプで話したのを聞いた妻が番組をチェックしていて見つけた。某局のニュース番組の一コマで「中國超エリート教育」と題して放送していたらしい。まだ確認はできていないが、そのうちDVDが送られてくる。そこでゆっくりとチェックしてみたい。勿論私は出てはいないが。
 エリート教育という意味ではここは確かにエリート教育だ。進学の対象大学は、日本の国公立かアメリカIBリーグの大学を売り物にしているから。日本の場合は95%が国公立大で、残り5%は有名私大である。だが、多くの学生たちが、日本を志向してくれていることが、私たち教える側からするととても頼もしいく、誇らしいのだ。
震災後も日本留学を諦めなかった学生たちだから。彼らの日本への憧れや日本に自分の未来を掛けた意気込みなどが正しく反映した映像になっているかどうか、ちょっと心配でもある。視聴者がどんな視線で見るのか気にもなる。