酸菜ー瀋陽日記

 酸菜(シュアンツアイ):suan1cai4
 この季節、瀋陽のあちこちの歩道や家の前の日当りの良い所などに、大量の白菜と葱が干してあるのを目にする。酸菜に漬け込む前に天日で干す作業が欠かせないので、10月の末から、どの家庭でも一斉に天日干しが始まったようだ。我が校の食堂の裏にも(何故か北東の方角に)数百個の白菜が並べられている。試しに僕もやってみようと、4,5日前から、白菜を天日で干しておいた。出窓の内側は湿気るようなので、出窓の外側のエサコンの室外機の上が丁度手頃だった。万一下に落下しても人命にかかわることはあるまい(白菜で頭を打って死んだ人がいるかどうか、寡聞にして知らない)と思って、そこに二日ほどおいておいた。
 今日になって、頃合いだと思い、ネットで酸菜を調べた。簡便な2,3日でできる方法から、本格的な2,3か月かかる方法と色々書いてあったが、本格的な方にした。それによると、本当にうまいのは清明節(4月上旬)に食べる、よく漬けこまれた酸菜だそうだ。そこまで持たなくてもいいから、冬場の鍋料理などには間に合わせたいと思った。スーパーに出かけて、「花椒」(山椒)と「四川樹椒」(“辣”と表示された唐辛子)を買って、漬け込みを始めた。以下レシピ風に書く。
1 白菜を水洗いして2,3日天日に干す。(水洗いをしなかったし、4,5日も天日に干した。)
2 白菜を半分に切って、塩を振る。切面に塩を擦り込み、葉と葉の間に塩、山椒、唐辛子、林檎の皮(干物)、入れ  る。
3 ポリバケツ(甕の代わり)に並べる。この時何度か塩を振りかけた。
4 今回は物足りなさそうだったので、林檎を5㎜幅に切って一緒に入れ、大根を縦に半分に切ったものを入れた。
5 白菜など材料の2,3倍の重しをする。(今回、この重石に苦労した。適当なものが見当たらなくて、スポーツコ  ーナーでダンベルを買ってきた(なんと、300元もした)。片側7,5kg、10  kg、15kgの組み合わ    せ。)10kgを二つ、20kgの重しをした。
6 蓋ができないので、ポリ袋をかぶせて封をした。(これはスカイプで妻に教わった)
 1週間ぐらいで水が上がってきていたら余分な水を捨てる。またカビが生えるようだったら、丁寧に取り除いて水と共に捨てる、という作業が残っている。
 さてどうなるか、また報告します。