金氏ー瀋陽日記

 金正日が12月17日に死去していた。日本の報道は、これで状況が変わるだろうという読みと変わらないという読みが半ばしているようだ。産経の報道などは「功罪半ばすと一般に言うが、その功が存在しない」と極め付きの否定ぶりだ。しかし、中国の報道はこれまた徹底して、人民に敬愛される指導者の逝去という、朝鮮通信などの報道をそのまま流している。昨日の発表から1夜明けた今日は、「平壌市民沈痛に金正日逝去を哀悼する」「朝鮮人民は金正日の温顔を忘れ難い」と言った記事が流れ、金日成父子像の前で哀哭する市民や平壌紡績女工の声などを紹介している。
 日本や韓国の反応を伝える記事は大分後の方で少しあるだけである。tudouのサイトの記事や書き込みなども厳しく制限されたと日本の報道機関が書いているが、こちらにいるとその実感はあまりない。そこが報道統制ということの怖さかもしれないが。