白夜行ー瀋陽日記

 東野圭吾の『白夜行』のTBS系連ドラと2011年の映画の両方を日本から入手した。主人公の亮(司)、女主人公の雪穂を連ドラは山田孝之綾瀬はるかの組み合わせで、映画は高良健吾堀北真希で演じている。連ドラは全編を丁寧に見たわけではないが、11話連続だけあって、描写は総じて丁寧だと思う。ただ、最後の肝心の亮の飛び降り自殺の場面は、連ドラは歩道橋の上から、映画は10数階のビルの屋上からとなっているのは、演出の都合上の設定だとはいえ、連ドラは少し非現実的な感じがした。他の部分が丁寧に描いていただけに、最後の大詰めの部分であの演出はどうもいただけない。
 さて、このどちらかを授業に持ち込もうかと思って、入手したのだが、ここへきて迷っている。
 事件の発端が少女買春だという所がいくらか引っかかっている。日本ではなんでもないことが、この国では何か引っ掛かりがある。同じ東野圭吾でも『流星の絆』は幼い3人兄弟妹の復讐談だったので問題はなかったが、これは果たして、すんなり受け入れられるだろうか。