新聞ー瀋陽日記

 知人が「瀋陽」に関する記事の載った、全国系経済紙の切り抜きを送ってくれた。そこに見慣れない言葉「C世代」が載っていた。ネットで当たってみると、C世代とは、コンピューター(Computer)を傍らに育ち、ネットで知人とつながり(Connected)、コミュニティー(Community)を重視する。変化(Change)をいとわず、自分流を編み出す(Create)。以上の5つの「C」を組み合わせたジェネレーションC(C世代)、が次の時代のキーを握るという意味で、この経済紙が今年から連載している特集向けの造語のようだ。
 その記事の中に、瀋陽の学校の紹介があった。記事のメインは東大生と北京大生の討論会「京論壇」のようで、「生身の力、世界と鍛える」というメインタイトルを具体化する内容なのだが、この瀋陽の高校の扱いもトップに据えているだけに、軽くはない。だが、「めざせ東大@瀋陽」というサブタイトルに見合う記事として紹介しているだけという印象でもある。
 この記事は新しい世代の中心で活躍する(あるいは日本の若者と競い合う)のは中国の若者だといいたいようだが、経済紙としては、中国で激化している新しい人材の獲得競争で、日本の企業はどれだけ門戸を開放し、将来的な展望でも管理職への登用にどのような意欲を持っているかといった面で、もう少し踏み込んだ記事を期待したいものだ。