暖春2−瀋陽日記

 映画『暖春』を見た後、気になってネットを調べていたら、連続テレビドラマ版の『暖春』を見つけて、今、はまっている。全26回の放映だが、配役や設定にいくらか違いがあった。宝老爺は同じ俳優であったが、小花や宝柱夫婦の配役(キャスト)が違っていた。宝柱夫婦には子供がなく、嫁は実家の母の勧めで「子宝に恵まれる」民間信仰や薬草などを色々と試している。
 もう一つ大きな違いは、小花の両親の死が連ドラでは具体的に描かれていたことだ。父は炭鉱の小爆発事故で、そして母はその知らせを聞いて流産したために、二人が相前後して亡くなっていく。年老いた祖母と幼い小花を援助するために村長は奮闘するのだが、協力者は少ない。それどころか、小花の祖母の薬代を都合するのになけなしの貯金使ったことで村長自身が妻から責められたりする。第1話、2話はこの辺りで終わっている。
 思いっきり飛ばして、最終話も見たのだが、大団円は最終話まで待たなければならなかった。
 テレビ版が好評だったので映画ができたのではないかと思った。そう思えるところが、映画にいくつか残っていたからだ。でも、いずれにしても、中国でも「紅涙を絞る」というパターンの女性視聴者を狙った演出脚本が盛んであることは良く分かった。監督はやはり同じ烏蘭塔娜(ulantana)だった。名前から見ると、女性かなと思う。