桜ー瀋陽日記

 土曜日の授業は、大変やりにくい。と言うのも、ここ瀋陽でも遅まきながら「ゆとり教育」の波が押し寄せ、公立の学校は土日休業となった。だが、私の学校は半分ほどの学生が残って、授業を受けている。理由は、高校3年生は受験直前だから当然残るとしても、親の命令でいやいや学校に残っている高1、2年や中学生などは極めてモチベーションが低い。
 勢い、時間つぶしの授業になってしまい。こちらのモチベーションも下がる。クイズやゲーム、映画などで学生が楽しむ時間になってしまう。
 今日は、前から聞かそうと思っていた。森山直太朗の「さくら−独唱」を持ち込んで、一緒に歌った。覚えやすい、良い歌だという感想は皆述べていたが、少しキーが高すぎる。高音部はやはり声が出ない。無理をすると裏声になってしまう。
 学生の中には、地声で高音部を歌える子もいるが、ほとんどは声が出ない。「桜並木の道の上で 手を振り叫ぶよ」というところで、校庭を見ると桃の花が今まさに散りはじめていた。日本から取り寄せた桜はまだ咲いてはいない。まだ、4,5日はかかりそうである。