詐欺ー瀋陽日記

 今朝、メールを開いたら、英文のメールが目に飛び込んできた。私達の会の一員の名前であった。
 ≪今、インドネシアジャカルタに家族と旅行に来ているが、ホテルの近くの公園で強盗に遭って、財布、鞄、携帯などを取られてしまった。幸いパスポートは身に着けていたので大丈夫だった。大使館や警察に行ったが、助けてくれなかった。帰りの飛行機の発時間が迫っているのに、ホテル代金が払えないから、ホテルを出ることができない。本当に困っている。ショックの余り、寝込んでいる。何とか助けて欲しい。≫という内容であった。変だなとは感じたが、万一事実なら放っては置けないと。【さぞお困りだろうから、何か手助けできるなら、言ってください。】と返信すると、しばらくして≪実は、ホテルの支払いに1950ドル請求されている、帰国したらすぐにお返しするから、至急用立てしてほしい。次の住所のホテルの部屋に送金してほしいと書いてきた。≫
 ほらやっぱりと思い、当人と奥さんのメールアドレスに確認のメールを送ると、全く身に覚えのない、「詐欺メール」であると言ってきた。返事の前に、当のメールの差出人あてにも「本人であることを確認するために、今の所属大学と同僚の名前を書くように」と書き送って置いた。すると、形は違うが、前便と同じ内容で、住所を書いたメールがもう一度届けてきた。今回は無視しようと思う。
 しかし、なんとも手の込んだサギが、ネットで行われているのだということを思い知らされた。今は返信した私のメールアドレスが悪用されるのではないか。そうなるとメールアドレスを変えなくちゃならなくなると心配だ。困った。