婚礼2ー瀋陽日記

 新郎は空軍の将校で地上勤務であるとのこと、新居は新婦の勤務先に近いマンションに決まっているそうだ。勿論結婚後も二人の職場が変わることはない。参加した同僚から、「制服姿の軍人が思ったより少ないね」との印象だったが、それでも、司会者や要所にいる何人かは明らかに軍服の夏服姿だった。確かに目立ってはいないが。
 進行は司会役の活躍もあって、スピーディーに進行した。日本のように長すぎる来賓の挨拶や友人・職場の同僚のスピーチや出し物、などは全くなく、舞台の新郎新婦を肴にひたすら乾杯を繰り返すばかり。
 1回目のお色直しに、二人が退場した後は、バージンロードやシャンパンタワー、キャンドルといった設置物が撤去されていく。「おいおい、まだ会の途中ではないか。」と突っ込みを入れたくなるのだが、みなさん平然と乾杯し、一方では片付けが進む。(後で聞くと、イベント業者とホテルは別なので次に備えて、イベント業者の撤去は当たり前なのだそうだ)。
開始1時間で帰り始める人が出始める。新郎新婦のあいさつ回りを待って、お祝儀を差出した。男性は煙草を1本提供され、火を着けてもらう。女性は携帯のストラップを貰ったそうだ。料理は10品ほどか、日頃の中国料理より薄味で食べやすいともっぱら評判だった。