長春2−瀋陽日記

 新民大街を南下し、新民広場から東に向かう旧官庁街には、次のような建物が並んでいた。
偽満軍事部(吉大一院)、偽満国務院(吉大一院)、偽満経済部(吉大医学部)、偽満司法部
、偽満交通部、偽満総合法衙、偽満興農部(東北師範大学付属中学)、偽満文教部(東北師範大学付属小学)の八つである。外交部と総理官邸は文化広場の北側、地質宮(建設途中で満州国の崩壊を迎えた皇居)のさらに北側にあった。生憎とこの3箇所は見落としてしまった。

 自由大街をそのまま東向し、途中で昼食を取って、長春動植物公園に向かった。
 村上春樹の小説の中に、長春の動物園が出てくるものがあった。満州国の崩壊ま近な頃に、動物園の猛獣を射殺していく場面が出てくる。同行者も私もその時は小説の題名が全く出てこなくてまだるっこい気持ちがしていた。