再訪ー瀋陽日記

 哈爾浜を再訪した。「島」の問題で日本人旅行客が皆無に近い中で、果たして観光旅行ができるものかと多少の不安もあったので、現地ガイドと車の借り上げをした。10月1日半日と10月2日全日の予定で、乗用車の借り上げ賃1000元、ガイド料450元であった。

 ガイドは30歳前後の女性で、東京に留学して日本語に磨きをかけたと言うことであった。大きなサングラスをかけているので、目の周りがよく見えないのだが、なかなかの顔立ちである。オウさんと自己紹介した。列車が到着する前に、出口の右側で待っていると電話しようとしたが電話が通じなかったという。それなのに、素早く我々を見つけて、声をかけてくれた。ということは一目で外国人だと分かる風体だったのだろう。こちらの出で立ちは、濃紺のズボンに細かいチェック模様のジャケットを羽織り、その上にリュックサックを背負っていた。ジャケットとリュックが日本人らしさをアピールしていたのだろうか(カメラはぶら下げてはいなかったが)。
 ホテルでチェックインした後、予定通り太陽島に向かった。太陽党は、哈爾浜開発の初期からある、ロシア人の別荘地。現在も数棟のロシア風別荘は残っているが、広大な敷地の「太陽島公園」となっている。国慶節の初日でもあって、中国人の観光客、行楽客で結構混んでいる。冬に見た氷雪大世界も会場から少し島の内部に入ったところにあった。大体、この辺りの松花江は最大幅5㎞、最小幅2㎞とされ、その川の本流の外側に中州が広がっている。その代表が太陽島である。