再訪2ー瀋陽日記

 太陽島は松花江の中州の島の一部にあり、広大な森林公園といった風情である。入場料の1人30元は致し方無いとして、園内遊覧の電気自動車の代金が1人40元というのは少し高いかなと思われる。だが実際に乗ってみて、これだけの距離を徒歩で歩いた日には半日以上はかかることは間違いない。だから、皆しようこと無くのるのだ。その広さは実のところ余り実感できなかったが、中国人旅行客が迷子になって、発見されたのが明け方だったと言うことでも想像が付くだろう。その話とはこんなことである。ツアー客が会場の出口に集合したときには1人足らなかった。探していると、客から電話があり、迷子になったので探しているという。そこはどんなところだと聞いても、余り確かなことは言えない、周りを見ても同じような木々が立ち並んでいるので指定した大木がどの当たりのものか、園内の関係者にさえわかりにくい。ましてや、初めての訪問者にはなおさらのことだ。かくして大捜索が始まったのだが、運の悪いことに、行方不明の人の携帯の電源が切れた。初めの場所にっじっとしておれば良かったのに、彼は不安に駆られて、あちらこちらと勝手に動き始めた。大捜索の末に、彼が憔悴して発見されたのは、なんと翌日の8時頃だったそうだ。
 これはガイドが話してくれた実話だったのだが、さもありなんと思わせるものが、この公園にはある。
 200年前なら虎に遭遇したかも知れないが、今虎は動物園にしかいない。(すぐ先の「東北虎林園」)
 今、太陽島公園で目にするのは、小さなリスだ。エゾリスよりは少し大きめだが、動物園でよく見るリスよりはかなり小ぶりの、黒い毛色をしたリスが地面を駆けたり、木に登ったりしていた。すばしこくてなかなかカメラに収まってくれない。(昨日の最後の写真)縞栗鼠の一種だろうと言うことだが、リスには余り詳しくは無い。(ほかのこともそうだが!?)