24節気ー瀋陽日記

 学生と話していて、たまたま24節気の話になった。すると、その童謡を幼いときに覚えたといっていたので、それを学生の日記の中に書いて貰った。
 春雨惊春清谷天    夏満芒夏署相連
 秋処露秋寒霜降    冬雪雪冬小大寒
 七言絶句風の短詩の形で、ほとんどの学生は記憶に残っているようである。ちなみに、と学生が書いてくれた解説をそのまま転記する。

春ー立春   夏ー立夏   秋ー立秋   冬ー立冬  
雨ー雨水   満ー小満   処ー処暑   雪ー小雪
惊ー啓蟄   芒ー芒種   露ー白露   雪ー大雪
春ー春分   夏ー夏至   秋ー秋分   冬ー冬至
清ー清明   暑ー小暑   寒ー寒露   小ー小寒
谷ー穀雨   相ー大暑   霜ー霜降   大ー大寒
天      連      降      寒

行の上から下へ読み、一句の最後の一文字は上の語句と関連を持つ語。
天ー日。暑相連ー小暑大暑が関連している。霜降大寒は前の語句そのまま。
 いずれにしてもとても覚えやすいようにできている。さすが漢字の国だけのことはあると思う。
 ところで日記だが、学生にグループ・リレー日記を書かせている。その日の出来事の他に、進路の悩みや恋愛の悩み、日本留学に懸念をいだく両親のこと、先輩のゴシップ、島の問題についての議論、日本語授業での特徴的なことなど様々なことを書いてくれている。
 その文章を読む特権はグループ員と私にしか与えられていない。私は日本語の添削とコメントの記入のために読むが、その内容はとても面白い。追々、その内容の一部を紹介していきたい。