舎利塔ー瀋陽日記

 昨日東塔に行ったので、ことの流れから、舎利塔に出かけてみた。
 まず、地図でバス路線を確かめたところ、塔の南の塔南公園から2系統のバスが出ているが、1系統は更に北野郊外に向かっている。だから、瀋陽駅と繋がっている202番のバスを使うことにして、瀋陽駅までは地下鉄で行った。今日は昨日ほど気温は低くないのだが、曇り空のため薄ら寒い気候である。塔の見物には最悪だなと思いながらも、思い立ったときが吉日とばかりに、2時前に出かけた。

 日曜で至るところで渋滞があるらしく、バスはなかなか来なかった。バスは、日頃、我々には縁の無い鉄道の西北を曲がりまがりしながらゆっくり進んだ。途中医に皇姑屯駅を徹ったので、次に皇姑屯事件記念碑を訪れることがあったら、このバスを使おうと思った。塔南公園まで宿舎から1時間半ほどかかった。

 舎利塔のある公園には、沢山の老人達が集まっていた。側に寄ってみると社交ダンスに余念が無い。あまりジロジロ見るのも失礼かなと思ってちらりとしか見なかったが、皆達者なものだ。


 舎利塔は予想以上に高く聳えていた。
 真っ白の感じは南の白塔とよく似ている。案内に次のように書いてあった。
 「無垢浄光舎利塔紹介
 無垢浄光舎利塔(略して塔湾舎利塔)は8角13層の密櫓磚塔である。始めて建てられたのは遼の重熙13年(1044)で、清の崇徳5年(1640)重ねて修築された。これは瀋陽に現存する最古の建築物の一つである。塔の高さは33米、地宮、塔基、塔身、塔櫓と塔刹の5つの部分からなる。
塔の正面に清朝初期の『重修無垢浄光舎利塔碑』1体がある。・・・」
 この説明で初めて、この塔自体、遼の時代に始まっていることを知った。つまり、清朝に始めて置いたわけではなかったようだ。
 ここでもまた、お祈りする二夫人を見た。