天壇ー北京8ー瀋陽日記

 天壇にはかねてから行ってみたかった。1998年に妻と一緒に北京に来たときは、忙しいパックツアーの一員だったから、八達嶺の長城を見た後、北京市内は故宮の中を見学したのと中南海の近くの胡同を散策したことぐらいしか覚えていない。勿論、故宮に行く前に、天安門の敷石に立って、かつて毛主席が立ったであろう天安門の閲兵のお立ち台の当たりをはるかに眺めたりしたのだが、個人的に希望していた、天壇とか頤和園などの観光地はコースには入っていなかった。
 その頃の北京は、オリンピック招致が決定して、大急ぎで大改造が始まろうとしていたときだった。宿舎は5ツ星のホテルだったが、ペニンシュラだったか、シェラトンだったかよく覚えていない。そのホテルだけがいち早く近代的なビルに生まれ変わっていて、回るは建設中のビルがあちこちに姿を見せていた。今振り返ってみると、今の瀋陽のようにどこもかしこも工事中であった。道路も空気もあまり綺麗ではなかった。
 今回オリンピックも5年前に終わった北京の町中を歩いてみて、綺麗になったな杜実感した。丁度、正月2日のこととて、悪名高い「北京スモッグ」もお休みの状態だったからかも知れない。

 宿舎から真東に行くと東四北大街に出る、その道を一区画北に向かうと地下鉄5号線の「北新橋」駅がある。今日はそこから南に七駅下って「天壇東門」駅まで行くことにした。