陽朔2ー桂林日記

 “桂林山水甲天下、陽朔山水甲桂林”(桂林の山水は天下一番、陽朔の山水は桂林一番)と昔から讃えられてきた陽朔の風光は、確かに評判通りだったが、余りそれを楽しんでいる時間がなかった。午後2時頃に船着き場について、約一時間の陽朔散策の後、西街のKFCの前に3時に集合となった。ガイドに勧められて、遇龍河漂游というオプションに参加したからだ。中国の全国道路地図の桂林の項目に「夢幻のような遇龍河」と紹介されていたが、確かに、竹製(太い孟宗竹を10本列べた上に竹製の椅子を載せた)の筏で遊覧する風景は正しく一幅の之山水画の世界であった。
 遇龍河の見所は白沙村の世外桃源から大榕樹の工農橋に至る16kmで、最も自然な風光を残している。遊覧の料金は188元である。

 KFCの前まで迎えに来たワンボックスカーに乗り込んで、白沙村の古い民家まで20分ほどかかった。この古民家は土煉瓦でできているので、屋根が壊れたりすると、壁が溶けて崩壊したりするので、今は観光用の数棟しか残っていないとのことだった。1棟のつい最近まで住人が住んでいたという建物入り口を見ていると、中からネズミが顔を覗かせて、何かをねだり顔である。同行のアメリカ人が食べ物をやるのに近づいても逃げようとはしない。人間を見ても逃げないネズミは生まれてはじめてみた。
 そして、私達7人のツアーはいきなり、遇龍河に架かる遇龍橋にでた。