空竹-瀋陽日記

 達人=达人(daren)は恐らく日本語から輸入した言葉なのだろう。新語に分類されている。27日、弁論大会の練習が終わったときに、学生の一人が「先生は今日の達人集会に参加しますか」と聞いてきた。内容が分からないので詳しく話して貰うと、学生の中で一芸に秀でた者がみんなの前で芸を披露するのだという。その中に「空竹」という見たこともない芸が含まれているので、俄然、行く気になった。7時20分頃から始まるというので、カメラと先日買った三脚を持って体育館に行った。審査員の教師などがすでに着いて直前のリハをみている。2階席で望遠レンズを付けてカメラをセットした頃になって、観客の学生達が集合しはじめた。今回も高校三年生以外の全学年が見に来ている。この学校では年末の忘年会、外国語の歌コンクール、学年対抗合唱大会などの全校行事がけっこう多く企画されているが、この「達人大集合」は知らなかった。実は、昨年は学校当局の許可が得られなくて、開催できなかったそうなのだ。
 だから今回で2回目という比較的新しい企画であるようである。
 内容的には、歌、ダンス、バレー、楽器演奏、バンド演奏、曲芸、マイクパフォーマンスなどと盛りだくさんである。
 その中で、珍しかったのが、「空竹」である。辞書で調べたところ、「空竹=空銃=空鐘=空箏=空中:唐独楽(空鐘)を回す;2本の竹の棒に長いひもを付けたものを両手で操って車輪のような竹製の独楽を空中で回す。」
 学生がする芸だからと控えめに見ていたが、なかなかどうして堂に入った芸で、体育館一杯の全校生(三年以外の)を湧かせていた。
 妻にSkypeで告げると、テレビで見たことがあるとのこと、すると、日本にもこの芸が進出しているのか。