春雪ー瀋陽日記

 一週間ほど前に、春の雪が降ったので、もう降らないだろうと高をくくっていたら、今朝、突然霙から雪に変わった。お陰で学生達は大喜びである。なぜって。雨や雪になると、朝や午前中の中休みの時の体操がなくなるからだ。僕はといえば、久しぶりにうつらうつらとしていたので、七時頃になってようやく気付いた次第である。
 土曜の昼から、中街に出かけて、大悦城の中にある焼肉の店で食事をした。学生3人と僕の4人だが、一人の女の子は毎回のようについてきてくれる子で、以前、回族の料理を紹介してくれた回族の末裔である。もう一人の女の子とは始めて食事をともにしたが、この子の日本語は、高校一年の時から、素晴らしく流ちょうであった。日本留学(高校生として)の試験に挑戦したが、残念ながら合格しなかった。一緒に受験した学生は、1年間の留学を終えて、一年下の学年で勉強している。
 焼き肉店はとても人気で、客が20人ほど行列を作っていた。番号も57番を貰ったが、その時呼ばれたのは42番の人たちだった。お腹は空いているが待つしかないと諦めていたら、回族出身の女の子が店員と交渉して、待ち席で待っているグループのところへ出かけていった。僕たちが4人なので、4人のグループを探して、8人掛けの同じテーブルに着くのなら、すぐ入れるというのだ。あっという間に話をまとめてきた。彼女の交渉力には恐れ入った。
 こういう次第で、13時半には中に入ることができた。食べ放題の店だが、食べ物を残さない、残したら別料金を払う、というので、2時間勝負の食事に挑戦した。
 高校生であっても中国の女性は実によく食べる。僕と同じ程度かそれ以上に食べているし、デザートのフルーツやケーキはお腹一杯であっても食べられるとのこと。「別腹」という言葉を教えてやったが、そんな女性が周りには一杯いる。