浮草の夢5


 ・ 私の博士論文は『エンゲルスの晩年における社会発展理論の研究』(原註1)で、卒業半年後に中央編訳局から出版され、2010年の桂林会議(原註2)に合わせてあまたの学会の先輩方や先生方に贈っていた。桂林の璃江の遊覧船の上で私と姜海波は風景に釘付けになって、詩の如く画の如き璃江の風光に向き合いながら、二人はつい学術についての雑談をすることになった。彼は私に次のステップでは、エンゲルスの文献方面の整理と研究をしたら良いと提案してくれた。この方面で目下のところ研究している人が比較的少ないからである。
・ 桂林から帰って、一方では国家社会科学基金の申告書を準備しなければならないし、一方ではポストドクター(博士后)申込書資料の研究計画を提出しなければならなかった。また、魯克倹に手紙を書いたところ、彼はすぐ姜海波が言ったとおりの方向で研究するように言ってきた。魯は“エンゲルス著作の著述、出版及び伝搬の研究”という題目まで決めてくれた。