爆死2-瀋陽日記

 ボストンマラソンで亡くなった女子学生のことが気になっていた。ふと思い立って、地元夕刊紙を探したら、4月17日の時点で、かなり詳しい記事が載っていた。それは、彼女のルームメイトが中国の“微博”で呼びかけていたのを特集した記事だった。
 「皆さんに私のルームメイトの呂玲子を探していただきたい。彼女はボストン大学統計学を専攻し、今日精算を学ぶ学生と一緒にマラソンを見に行っていたはずだが、今に至るも家に帰っていない。私もずっと連絡を取ろうとしていたができなかった。全ての人びとがとても心配している。」という書き込みから始まっていた。記事は続く。
 「昨日、13時21分、メル友“梨儿Bauhinia”を通じて微博にこのような情報・緊急にルームメイト呂玲子を探していることが広められた。続いてすぐに本紙@瀋陽晩報のメル友がこの情報を広げることを申し出た。
 瀋陽晩報の記者によると、彼女の名は呂玲子であり、ボストン時間の4月15日午後、中国留学生周丹齢とともに市内でボストンマラソン競技を見ていた。周丹齢は爆破事件で負傷し救急病院に送られたが、呂玲子は消息不明となった。」
 このあと記事は「同窓生は君の幸いを祈っている」「家族は皆君の無事の知らせを待っている」という見出しの内容が綴られていた。そして、ネットで彼女自身が公開していたブログの写真が載せられていた。
 そういうわけで、僕もその写真と記事を載せた夕刊紙の写真を載せたいと思う。