VTR-瀋陽日記

 夕方、買い物に行っての帰り、ジョギングをしている生徒に出会った。聞いてみると、地下鉄の駅から学校まで走ったと言うことだ。どうして今頃に学校にと訊ねると、今晩から学校だと答えた。そこで、初めて今日が12日で、3連休の最終日だったのだと気付いた。
 この3日間何をしていたのかというと、10日は生徒の「小論文」の添削に明け暮れていて(といっても予定の半分もすんではいないのだが)、11日は少し疲れて、家から送られてきていたNHK大河ドラマ「八重の桜」の14集から17集までを一挙に見た。京都守護職の容保に同行した覚馬の帰国を待ちわびる家族、八重の薙刀会津の大火、長州征伐、薩長の密約、覚馬の長崎出向、家茂の急死、慶喜の心変わりと話題はお馴染みのことを俳優を変えて描写していく。今回は、会津が主舞台だから、春嶽だの西郷だの桂だのの描き方が、ややステレオタイプで、彫りが浅い様な感じである。まあ、会津贔屓で描くのだから、しょうがないかと思いつつも、大河ドラマというものは、いつもこんな話題に終始しているのだと納得し兼ねる気分だ。もう少し、韓国ドラマのようなエンタテインメント性を取り入れないと、これは世界には出せないものだなと思う。歴史観がまたステレオタイプなのが面白くない。
 強いてあげれば、慶喜があれだけご都合主義に描かれているのは、僕としては今回が初めてである。そこら辺が面白いかなとは思う。
 日本語教材になるかと思って送って貰っているのだが、今回も少し無理のようだ。ただ、着物の着こなし方などは、日本のドラマだから当然と言えば当然だが、やはり堂に入ったものだと思う。そこが参考になるといえば参考になる。