慰安婦2ー瀋陽日記

 証言の翻訳を続ける。

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*二枚の「慰安婦」の写真の比較
⑬ 後ろの画面(スタジオの画面)左側のこの写真の朴永心は短髪で、彼女の体形からすでに妊娠7,8か月の身重であることが見て取れる。
   右側の一枚は熊維元が発見した裸の女性の写真だが、この裸の女性も同様に短髪で身重である。この裸の写真は朴永心が4か月前に撮ったものだろうか。朴永心は、つまり番組開始時に雲南省騰冲で見つけられた容器の中のネガのあの裸の女性なのだろうか。
   真相を解明する唯一の方法がある。朴永心自身に指で示し認めて貰うことだ。

*東京国際女性性暴力被害者国際戦犯法廷―2000年12月日本―
⑭ 2000年12月、日本の東京で東京国際女性性暴力被害者国際戦犯法廷が開かれた。この時、すでに79才の高齢であった朴永心は証言をするために出廷していた。
   今回召集された会議が朴永心に裸の写真が自分であるか否かを指し示して貰う絶好の機会であった。

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*会議に出席した朴永心
   今回の会議で朴永心は中国保山から参加した歴史家陳祖梁と出会った。


*陳祖梁
⑮ 陳祖梁は朴永心に面会できると、すぐ裸の女性の写真を取りだして彼女に見せた。
*陳祖梁のインタヴュー映像
   「私は彼女の前にしゃがみ込んでお願いしようとした。松山で救出された一枚と三枚の裸の写真をまじめに識別することを。」
*二人が会っているときの映像
「私はすぐこの四枚の写真をこの老大娘(おばさん①)の顔の前に持ち出した。『おばさん(老大娘)、どうか見分けてください。この何枚かの写真の人物はあなたではありませんか。』おおよそ二,三分が経ってから、彼女は頷いて自分だと認めた。」 註①老大娘:年長の既婚婦人に対する尊称。おばさん。