草原の草笛ーハイラル紀行

 ノモンハンハイラルの旅は6月頃に企画した。妻が日本から同行し、瀋陽に滞在している内に駆け足で回ろうという段取りで考えた。実は数年前に同僚とその家族7人が満州里からノモンハンに行くコースを旅行している。僕も誘われたのだが、日程的に会わないので断った。(その日程だと僕は日本で歯の治療をしないといけなかった。) 同僚たちは往復とも列車の旅だったというが、列車だと片道でなんと18時間かかる。その方法をとると4泊5日(車中泊2日)の長旅になってしまう。列車の旅はそれはそれで思わぬ出逢いや事件があったりして楽しいのだが、時間がないことや寝台車に関する偏見もあって、今回は飛行機にした。偏見とは、15年前の初めての中国の旅で乗った寝台車が2等寝台(硬臥)で、妻など1晩マンジリともしなかった経験を指す。トイレに行くのも通路に座り込んだ乗客をかき分けていくのだから、大変だった苦い想い出がある。何度か寝台車に乗ったが、現在では車両もきれいになって、座席無しの乗客の姿もめっきり減っている。でも、妻の固定観念を覆すほどの魅力はない。 飛行機の搭乗券を手に入れようと、何度もネットでアクセスを試みたのだが、うまく行かない。大体片道700元弱で手に入ると広告しているので何とか手に入れたかったのだが、予約申し込みをしても、取り扱いのサイトから返事がない。仕方がないので、旅行社に頼んだ。値段はなんと990元だった。運賃830元、民航発展基金50元、燃料付加費(サーチャーッジ)110元、合計990元という内訳である。2人で往復、3960元である。 また、旅行社のコウさんと立てた計画では、1.車代:2400元  2.ガイド料:350元×2日=700元  3.入場料:a.ノモンハン記念館1人40元、b.旧関東軍ハイラル要塞1人60元×2人=200元 4.ホテル代:480元×2日=960元    合計4260元
 さらに、運転手、ガイド混みの食事代2500元    総計10420元である。
 1元=16円で換算すると166,720円となり、かなりの出費である。
 月4000元強の僕の給料の2ヶ月半分の出費である。
 これで良くなかったらとんでもない無駄遣いになる。