車掌ー太原紀行

 車掌のことは中国語でも乗務員という。列車の場合は列車員とも言うと辞書にはある。
 長距離列車に乗る場合、必ずこの乗務員にお世話になる。特に今回の場合は、瀋陽から太原、太原から武郷へと列車を乗り継いだのだが、両方共寝台車にした。武郷行きは寝台車しかなかったためでもある。それぞれの列車で、車掌と出会うのだが、武郷行きの列車の車掌が印象に残っている。
 まず、寝台車に乗るときは、自分の乗る車輛の入口に立っている車掌に切符を渡す。すると、車内の乗車カードと交換してくれる。銀行やスーパーのカードと々大きさのカードで、太原ー瀋陽間の場合は「中国建設銀行」のロゴマークに印刷してある。
 先ず、乗車券の料金だが、
 瀋陽ー太原 新空調軟臥(一等寝台) 435.5元
 太原ー武郷 新空調硬臥(二等寝台)  75.5元
 武郷ー太原    々         67.5元
 太原ー瀋陽 新空調軟臥(一等寝台) 456.5元      合計1035元である。これに、チケット購入時の手数料15元を足した、1050元が列車に要した費用である。
 この行きと帰りで微妙に値段が違うのはなぜなのか僕にはよく分からない。混み具合なのか、それとも、連休の期間中とその前日の違いなのか。考えてみたが結論は出ない。
 さて、武郷行きの寝台車は、1区画に6人、片側に3段ベッドが付いている。僕はその1段目だったからラッキーだった。2時間ぐらいはゆっくり寝られる。(続く)