赤飯ー瀋陽日記

 この間、2回赤飯を炊いた。赤飯と言っても、糯米が入っていない。粳米に小豆を混ぜただけである。だいたい、中国では白米だけでないご飯が時々出される。粟の入ったもの、豆の入った物、五穀がすべて入った物など色々だが、小豆だけのものには余りお目にかからない。
 市場に買い物に出たとき、粟と小豆が目に入ったので、買っておいたのだが、それを取り出して、常用の中国産「秋田小町」と一緒に炊いた。
 初回は思い立ったのが昼頃だったので、小豆は4時間ほどしか漬けられなかった。夕方、一時間ほど漬け置いた米に混ぜて炊いた。結果はお見通しの通り、失敗だった。小豆が硬すぎたのだ。試食する前に、同僚のナナさんに勧めていたのだが、思わずしまったと思った。かなり硬い小豆をボリボリ囓りながら、何日かかけて完食した。すると、ナナさんが「美味しかったですよ」といってくれた。間違いなくお世辞なのだが、それでも少し嬉しかったので、こんどは、もっと小豆が柔らかいものを提供すると約束してしまった。(褒められるとすぐ調子に乗る。)
 だから、2回目は前日の昼に漬けておいた小豆を翌日の昼に炊いた。小豆は前日に漬けたぬるま湯を完全に吸い取って美事に膨らんでいた。これは、うまく行きそうだと確信して炊いた。
しかし、結果はもう一つだった。あれだけ膨らんでいた小豆だったが、少し食べてみるとまだ少し硬さが残っていた。こうなったら、次は、一昼夜漬け置いてから炊こうかと思う。
 どうして、赤飯にこだわるのかというと、京大のG30の入試を受けている、シエンちゃんの前祝いのつもりだった。その結果を、心待ちにしながら、2回もチャレンジしたというわけである。待っていた結果が先程電話で入った。合格!!
 今度は本番の赤飯にチャレンジだ!しまった。塩をどの程度入れるかを聞いておくのを忘れた。