祝賀ー瀋陽日記

 天皇誕生日は本来12月23日なのだが、12月10日には瀋陽天皇誕生日レセプションが瀋陽市内の商貿飯店で行われた。この2年間、夫人同伴でという但し書きに恐れをなして出席を遠慮していたのだが、今年ばかりは立場上でなくてはならなかった。
 どのような会なのか余り予備知識もない状態で出席したのだが、出てみて盛況に驚いた。いろいろな小説や記事でこの種の会が持つ意義のようなものは承知していて、海外で暮らす邦人の重要な社交の場であるという認識はあった。しかも、後日談ではあるが、ペルーのテロ事件は正にそのレセプションに参集した貴顕を対象にして行われ、当時のフジモリ大統領を苦境に追い込む切っ掛けになったということである。
 領事館が主催するのだから、日本人が多いのはもちろんだが、招待された中国側の参加者の数にもビックリした。指する所、半数は中国人参加者であったのではないかと思う。
 貴顕の出席者は中国側からは遼寧省吉林省黒竜江省の各副省長、外事辨処長などが列席し、アメリカ、ロシア、韓国、フランス、カナダなどの領事館の総領事夫妻が参列していた。
 また一般参加者の中には、東北3省の日本語に関する大学等の機関の代表者も多く参加していた。