麗江ー雲南の旅

 2月24日の10:15発、昆明行きの南方航空に乗った。チケットは1ヶ月以上前にこちらの旅行社を通して手に入れたものだった。空港まではいつも通りに学校の運転手が送ってくれた。重慶までは順調なフライトだったのだが、濃霧と雨のため重慶の上空で30分ばかり旋回してやっと着陸した。実は重慶に着くまで、この便がトランジットで重慶で一旦下りて、再度乗り込む便だとは知らなかったのだ。
 重慶で降ろされたとき、客室乗務員から昆明行きの人は別の階に案内された。
 以前、日本から哈爾浜に向かう乗客が瀋陽で一度降りて、再度乗り込んでいたらしいのは目にしたことがあったのだが、この便でそんなことをしようとは思いもしなかった。
 まあ、ともあれ、30分ほど遅れて、飛行機は昆明に向かったのだが、その時点で、次の昆明から麗江への南方航空の便の時間を勘違いしていた。出発前に、昆明から麗江の便が遅れると聞いていたので、多少遅れても大丈夫だろうと高をくくっていたのだ。ところが、遅れるのは麗江から昆明の便であり、この便ではなかったのだ。運の悪いことに(あるいは見通しの甘いことに)手荷物を預けてしまっていたのでその受け取りに時間がかかることに気付いていなかったのだ。
 手荷物の受け取り場所で荷物を受け取ったときが丁度17時20分、麗江行きの飛行機が出発する時間だった。昆明への到着時間が予定の16時15分から30分ほど遅れて、16時50分前後だった。機内持ち込みで急いで乗り換えればぎりぎり乗れたのかも知れないが、搭乗時間の17時10分に間に合わせるには、よほど空港内部を熟知している人でないと無理だっただろう。
 カウンターに行って、もうすでに「クローズド」だといわれて、僕と妻は呆然てしまった。ともかく、航空会社のカウンターへ行ったけれども、おなじ返事だ。やっと取った便は夜の22時10分はつの便だった。予定していた麗江の夕食も夢となった。空港のロビーで二人で予備に持ってきた(それも、万一、麗江で夕食が取れなかったらと妻が準備した)パンと野菜と卵を食べて飢えをしのぐことになった