麗江3ー雲南日記

 朝の散歩
 2月25日、前夜の2時頃に寝たのに、6時過ぎにはもう目が覚めてしまった。
 妻は寝付かれなかったとかでまだベッドの中にいるという。僕はいつものジョギングに替えて、麗江の街を散歩しようと考えて着替えて外に出た。驚いたことに外は真っ暗だった。暫く歩いた後、部屋にあった電灯を持ってきたら良かったと後悔した。石段を三段ほど踏み外したからである。暗いのも道理である。ここはほぼ東経100度のところである。北京の標準時間から1時間20分遅れていることになる。瀋陽は123度ぐらいの所にあるので、瀋陽での時間感覚からは1時間半ほど遅くなっているのだ。

 空は満天の星空である。方角がよく分からないので、断定できないが、夏の大三角形らしき星が空を飾っている。しかし、街のあちこちからは石畳を掃除し水を打つ音が聞こえ、早朝から次の観光地に向かう旅行客がバックのキャスターをゴロゴロさせながら通っていく。東大街に出ると、暗い中でもすでに何軒かの店が開いていた。昨日の深夜にも開いていた店だったから、店の人は何時間寝たのか気になる。店は食堂と飲み物や餅や包子(肉まん)を売っている店だ。外から覗いてみると。若者が三人料理を注文している。メニューには粥が何種類か書いてある。他になかったらここにしようかと一応目星を付けた。
 昨夜音楽が聞こえ、踊っている人がいた広場には幾つかのグループが集まってガイドの小旗の指示を待っていた。恐らくは玉龍雪山などのポイントを急ぎ巡回するツアーではないかと思う。
 そういった客を当て込んだ屋台も何軒か店を出し、大声で客を呼び込んでいる。広場の周りを見わたすと、すぐ近くにKFCマクドピザハットなども煌々と明かりを灯して営業している。東大街から一筋東の新義街を少し下がるとそこにも早朝から開いている食堂があった。店の入り口には民族料理らしき昆虫や根菜

の煮物などが並べられていた。妻の好みではないのでここはパスしようと決めた。
 ホテルに戻ったのが七時半頃だったが、外はようやく明るくなってきたところだった。