瀋陽日記ー住宅5

 前回の後、学校の「外国語の歌フェスティバル」や試験作成、弁論大会の指導、その準備などのために、落ち着いて、このブログを書いている暇がなかった。今、やっとブログを開くと、何と10日以上の無記入の日がある。
今日の幹事会で日本人会で出会ったKさんにお目にかかった。彼女のことをブログに書いたことを知っておられ、母堂や友人もブログを見ていると仰有っていた。Kさんも友人も、瀋陽に住んでおられるのだから、「瀋陽日記」と言う大層な名前を付けたこのブログに早くから気付いておられたのかも知れない。
恥ずかしさと妙な責任感が出てきた。それが、このブログに向かわせたり理由である。
 弁解はさておき、次々と建設される高層マンションを誰が買うのか。結論を先に言うと、「瀋陽市民」なのである。ある人は「瀋陽市民のほとんどが2,3戸のマンションを持っている。お金持ちは5戸とか10戸ともっている。
」と教えてくれた。確かに、ホウさんは3戸を、ハクさんは2戸の住宅を持っているという話は聞いたことがあった。それが、瀋陽市民のほとんどがと言えば、旧市街だけでも500万人近いはずだから、170万世帯としても、
大体、500万戸の住宅が必要とされている。それが、この建築ラッシュの根本理由である。
 確か政府の通達で昨年度に「1世帯2戸まで」となったはずだがと言うと、「抜け道はいくらでもある」とのことであった。すでに年金生活者の友人ですら、2戸のマンションを持ち、今、3戸目を物色中である。
 居住住宅以外はどうしているのかというと、ほとんどが農村や地方都市から働きに来て瀋陽に職を得た若い人、あるいは学生などに貸しているのである。
 では、そこまで住宅取得がブームになっているのか。ほとんどマンションは投資対象なのである。値上がりを待って売るのである。勿論、家族が病気したり、子供が留学したりすれば、マンシンを売ってその資金に充てるためだという。ことほど左様に、銀行預金の利息は少ない。銀行でお金を眠らせているうち、物価上昇分が目減りしていくことになる。