瀋陽日記ー下放2

 明日が入試ということで、今日は3:30で生徒が全員下校してしまった。明日と明後日の二日間にわたって、小学生2100人がこの学校で受験する。定員は200人だから、約10.5倍の競争率だ。例年この倍率だから、入学した生徒の基礎学力は相当に高い。この画稿の他に2校、中学入試の難関校があるそうだ。2つもしくは3つを掛け持ち受験している学生も多いのだという。ただ、日本語の面では、この学校はまだ中心科目に据えているため、日本留学を当初から目指す学生も多い。さて、こうして入学したのに、6年目の高3にもなると、歴然と学力差が生まれてくるのが、当然のこととは言いながら、何か不思議な気がする。さて昨日の続きを書きたい。

 下放
 大量に他省の知青(知識青年)を受け入れた省は:黒竜江吉林内蒙古、山西、陜西、雲南等で、その中でも各辺境省が設立した“生産建設兵団”が知青の主要な受け入れ機構になっていた。上述の知青は、新疆を支援する各地の知青を含んではいない。彼らの大多数はすでに当地に留まっていたからである。
 下郷知青は各地から農村に至った性質から見て、おおよそ、農場(兵団を含む)、生産隊の2種類に分けられる。後者は総じて“挿隊”と称せられた。これが決定してしまうと、同じ知青であっても、生活様式には著しい違いがあった。・・・・以下略。